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2024.12.04 活動報告

ドローン映像のリアルタイムAI解析による、熊(クマ)対策に必要な早期発見の実証試験を実施しました。

Dアカデミー東北校・Dアカデミー四国校・Dアカデミー岡山校は、ドローンによる熊の早期発見の開発を進めています。

秋田県内において、クマによる被害が深刻化する中、地域の安全・安心のため新たなクマ対策が求められています。Dアカデミー害獣対策小委員会では、この問題解決の一助となるべく、ドローンを活用した可視カメラ、赤外線カメラ、暗視カメラを組み合わせ、AIリアルタイム映像解析で熊を早期に探知し観察するシステムの開発に取り組んでいます。

今回、一定の成果も得られたため認知度を広げ、さらに課題に対する協力や支援者を得ることなどを目的とした公開実証試験を実施しました。
実証試験は、2024年11月12日、Dアカデミー東北の拠点である秋田県五城目町地域活性化支援センターのグランド及び周辺で行いました。

はじめに、試験の概要や方法の説明を行いました。


グランドには、隠れ場所用にパネルを設置しました。部分的に穴をあけて手や足の一部を出せるようにしています。裏側には50インチモニターを設置し熊の映像を表示しました。


ドローンはMatrice350RTK、カメラはH30Tを使用し、可視・暗視・赤外線で確認できるようにしています。実証試験では、これらのカメラを順次使用しどのように認識できるかを確認しました。
「人間」と「熊のぬいぐるみ着用者」が、パネルの前、茂みの中、パネルの穴から手や足を出す状態を、3種類のカメラで確認していきました。

その後に、リアルタイムAI映像解析を可視カメラで行いました。夜間など暗い場合は暗視カメラに切り替えます。暗視カメラは昼間と遜色のないフルカラーで映し出されることを確認できています。映像が映し出されると直ちに解析が行われ、モニター表示と音で知らせてくれる方式です。

人間の場合は、手など体の一部が見えると正しく人間と表示することを確認しました。
熊のぬいぐるみの衣装は、全体が見えると「テディベア(熊のぬいぐるみ)」と認識し、手や足などは「鳥」などと認識していました。

熊の映像は、以下の結果となりました。
体全体→熊と認識(正)
顔全体→熊と認識(正)
顔8割→熊と認識(正)
顔5割→熊と認識(正)
顔3割→猫と認識(誤)
また、茂みの中では、風で木々の葉が揺れた場合に認識機能が悪くなりました。

 

この結果を踏まえて一定の成果はあったものの、熊のドローンによる映像認識学習をさらに進めて精度を上げて実用化開発を進めてまいります。
将来的には、万一熊遭遇でも安全なシェルター機能を有する、早期発見巡回ができることを目標にしていきたいと思います。

Dアカデミー四国↓

https://www.yanosyouten.com

Dアカデミー岡山↓

https://d-academy-okayama.com

 

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